蛇紋石と角閃石

 石綿は1種類ではありません。 現行で規制されている石綿は、6種類であり、その形状において蛇紋石(曲がった形状)と角閃石(直線的で棘状)に分けられる。 蛇紋石は、クリソタイル(白石綿)1種類のみであり、他5種類は角閃石であり、クロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)、アクチノライト、アンソフィライト、トレモライトである。 その中でもクロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)は、そのまま材料として使用でき、蛇紋石のクリソタイルを含め多くの工業製品の原料として利用されてきた。

 特に角閃石は、少量でも吸い込むと中皮腫(胸膜にできる悪性のガン)を発症すると言われている。 蛇紋石に比べてその危険性は格段に大きい。

 少量とはどれくらいなのか? どれくらい蛇紋石に比べての危険なんだ? という疑問が出てくるのは当然ですが、その疑問に答える明確な答えは残念ながらありません。 とにかく石綿は吸ってはいけない危険物なのである。

 参考までに、石綿除去などの作業管理基準として、蛇紋石0.15f/ml、角閃石0.03f/mlとされている。 角閃石は、蛇紋石の比べて管理的に5倍危険性があるということです。 またWHOの報告によれば、クリソタイルを1とすると角閃石のクロシドライトは、50〜100倍、アモサイトは10〜15倍高いと推測している。 それだけでなく、角閃石のクロシドライトは、500倍危険なんだという学識者がいるそうだ。 石綿暴露被害を起こさないための教訓とされる2005年のクボタショックそして石綿セメント管製造の材料であったクロシドライトが大気中に飛散したことにより、その周囲の住民に多大な被害が出たことを考えるとあながち大袈裟ではないように思われる。 そのような特に危険な石綿である角閃石系のクロシドライトとアモサイトが、日本では、1995年まで使用されて続けていたのです。 「古い建物は危険だ」と言われる所以(ゆえん)です。

 熱に弱い鉄骨を火災等から守るために施行された吹き付け耐火材は、特に鉄骨造の柱や梁に大量に吹き付けられており、身近で劣化した吹き付け材を見ると不安になる、息をするのも憚(はばか)れる。 事前調査をしていれば、掲示によってそのような不安を解消できるし、適切な石綿対策も取れる。 早く建物の維持管理にも法令に基づく事前調査が徹底されると良いと思った。 知らず知らずに危険な石綿を吸い込んで重篤な病気を発症させられる被害を被ることはごめんだ。

蛇紋石と角閃石” に対して3件のコメントがあります。

  1. こんにちは、これはコメントです。
    コメントの承認、編集、削除を始めるにはダッシュボードの「コメント」画面にアクセスしてください。
    コメントのアバターは「Gravatar」から取得されます。

  2. r-house より:

    テストです。確認します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です