吹き付けロックウール

ロックウール 岩綿

 ロックウールは、玄武岩や高炉スラグなどを高温で溶かし繊維状に加工した人造鉱物繊維の綿で、岩綿と言われています。 ロックウールは数ミクロンと細い単一で綿のような繊維状物質ですが、それ自体に石綿を含んではいませんし、それ以上に分割もしません。  
 石綿は、天然に産する繊維状鉱物で、その名の通り鉱石からとれる石の綿です。 石綿は、ロックウールやグラスウールなどと違いとても嫌な性状をもっています。 それは、外圧(切断、破断、穴あけ)などで容易に分割を繰り返し、強靭で目に見えない微細な吸入性石綿繊維に変貌して、我々に重篤な健康被害を与えるからです。 特にクロシドライトやアモサイトなどの直線的で棘状の角閃石は、蛇紋石のクリソタイルに比べて容易に分割を繰り返し、化学組成として酸化鉄を含んでいるのでより発がん性が強く危険であると言われています。 (蛇紋石と角閃石の投稿コラムをご覧ください)

 また石綿は、目に見えないピアノ線と言われるほど鉄より強靭な引っ張り強度を持ち、吸引してしまいますと簡単に肺の一番重要な肺胞の中まで侵入し長く滞在を続けることで肺機能を犯してしまいます。 中皮腫などは、棘状の角閃石系の石綿が肺に取り込まれて、細胞、特にリンパ管などを通じて肺を被う胸膜にダメージを与えて発症すると言われています。  

 指でほじれるぐらい柔らかくて綿のようなロックウールですから、もしその中に吹き付け用つなぎ材として石綿を添加して、石綿含有ロックウールとして施行されていれば、見た目で石綿が含有しているかどうか判断はできません。 劣化による石綿を含んだロックウールから発じんした石綿や清掃で発じんした石綿に知らず知らずに暴露してしまいます。 石綿による「建物暴露」と言われ、我々は、日常的な仕事を通じて石綿暴露による健康障害を受ける可能性があります。 

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